遠隔支援ソリューションの課題

数年前にウェアブルデバイスを使って展示会へ出展したことから、当時「遠隔支援ソリューション」の引き合いがいくつかありました。

工場で製造ラインの保守作業を行う作業員が、現場で分厚い紙のマニュアル(取扱説明書)を持ち込むことなく、ウェアブルデバイスと遠隔支援システムを活用し、現場の状況を映像と音声で本部に伝え、本部からベテラン技術者が現場の作業員に必要な情報や手順を、遠隔で指示するマニュアルの代わりとなる後方支援としての活用がありました。

引き合いのあった工場に出向くと、工場内でのWi-Fi干渉、デバイス起動時間のロス、システム導入までの人員や期間の不足、デバイスとシステム環境構築の費用対効果の見込み不足など、さまざまな問題があることに気づかされ、それらの課題を解決する方法が見つからないまま、残念な思いを経験した覚えがあります。

近年、国交省が「遠隔臨場」の仕様を定めたことにより、この仕様を盛り込んだデバイスやアプリケーション製品が提供されています。5Gサービスが開始され、一定のスペックを満たしたデバイスやアプリケーションが出揃えば、「遠隔支援ソリューション」の普及の後押しになるのではないかと安易に考えてみたものの、5Gのサービスエリアはまだ狭く、通信環境の安定が望めず、工場内での干渉問題も解決できていません。

解決のヒントが見つかればと、FDOSの富士通様へ「遠隔臨場」についてお伺いしました。
現在のLTEでは「遠隔臨場」のデータ通信の仕様を十分に満たすことができないため、自らの建物内や敷地内でスポット的に柔軟に構築できる「ローカル5G」の活用が考えられるそうです。
ご説明の一部をこちらでご紹介致します。


以下、富士通様の「ローカル5G」のご紹介文を、一部引用して掲載させて頂きました。
※富士通は、2020年3月、国内初の5G商用免許を取得し、2021年2月、拡張周波数帯ローカル5Gの無線局免許を全国初で取得されています。

富士通は、全国のサービス事業者のインフラ構築を支援するとともに、ローカル5Gにも積極的に取り組んでいます。

様々なお客様のローカル5GやプライベートLTEなどの自営無線システムについて専門技術者による基地局システムの免許取得から電波調査、設計・構築、運用までのプロセスをトータルに支援する「プライベートワイヤレスマネージドサービス」を提供しています。

建設現場で、5Gの超高速、超低遅延、超高速大容量な通信環境をスポット的に構築できるローカル5Gを利用できれば、高画質でストレスのない「遠隔臨場」を実現できるだけでなく、遠隔からの複数台の重機の操作や重機の自律運転も実現できるようになります。

プライベートワイヤレスマネージドサービス」については、こちらをご覧ください。 https://www.fujitsu.com/jp/services/infrastructure/network/mobile/private-wireless-managed/

引用元:富士通様

富士通では、ローカル5Gを活用したコネクテッドファクトリーの実践と新サービスのパートナー共創のため、弊社小山工場(栃木県 小山市)で運用を開始しています。

川崎市の富士通新川崎テクノロジスクエアには、パートナー企業の各種デバイスの接続やソリューション共創を実施する検証施設「FUJITSUコラボレーションラボ」や「ローカル5Gパートナーシッププログラム」をご用意し、ローカル5Gのネットワーク環境下でパートナー企業の製品・サービス・先端技術を統合し、お客様へのDX提供に向けた業務革新や課題を解決するソリューション共創を実現します。

各種モバイル端末の通信速度、大容量のデータ通信が簡単に構築できるだけでなく、機器からデータを収集・制御するIoT分野の利用拡大が期待できます。

ローカル5G」については、こちらをご覧ください
https://www.fujitsu.com/jp/innovation/5g/local5g/

引用元:富士通様
【5G】FUJITSUコラボレーションラボ
FUJITSU ローカル5G コラボレーションラボ 動画

ローカル5Gを活用したネットワーク環境下の様々な取組みをご紹介頂きました。
素晴らしいです!


これで全て解決とまではいきませんが、数年前のような工場を持つ企業様の課題に対して、解決の一端となる2つのヒントを得ることはできたと思います。
・通信の安定や干渉回避の課題は、「ローカル5G」環境下の取組みで解決できる可能性がある
・通信インフラを多用途で利用することにより、「ローカル5G」導入の敷居が低くなる可能性がある

「遠隔支援ソリューション」は、マニュアルの新たな活用方法の一つとして、試行錯誤を重ねて参りましたが、IoTやDXといった分野でも、マニュアルの新たな在り方を考えています。お困りごとの解決方法を「革新」する機会に、当社も立ち会いたいと願います。

二十四節気の小満は、小さな命(植物・作物・虫たち)が世界に満ち満ちていく時期だそうです。

数年前の展示会から当サービスサイトの店長Yが温めていた「遠隔支援ソリューション」ですが、現場を知る小さな命(当社)が、技術や知見をお持ちの共創する会社様と一緒に、お客様のニーズにお応えできるソリューションをご提案することで、世界にに満ち満ちていけるようになりたいと考えます。

スタッフYT